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「アナログ半導体技術で不可能を可能にする。とは?」Electronics Weekly掲載記事のご紹介

欧州市場向けエレクトロニクスメディア「Electronics Weekly」へ2023年3月8日付にて掲載されたエイブリック代表取締役社長兼CEO石合の記事を詳しくご紹介します。

 

「アナログ半導体技術で不可能を可能にする。とは?」
ー エイブリックに聞く

昨今、世界中の半導体業界が揺れ動く中、強力なリーダーシップのもとに、半導体業界で急速に存在感を増している日本企業がある。それがアナログ半導体専業メーカーのエイブリック株式会社だ。実はこの会社、時計メーカー セイコーグループの半導体部門からスタート、世界初となるCMOS ICを搭載したクオーツウオッチの実用化を起点に、1968年 CMOS IC の自社開発と製造を開始している。

2018年にセイコーグループから独立し現社名の「ABLIC」が誕生。その社名にはABLE(possible)とIC(Integrated Circuit)の意味合いが込められ、アナログ半導体で不可能を可能にすることをスローガンとし、優れた技術力で世界トップシェア製品を有する「隠れたチャンピオン」として成長中だ。同社のアナログ半導体製品は、車載機器、医療機器、IoT・ウェアラブル機器等の分野で、夫々のアプリケーション製品の一翼を担っている。

エイブリック代表取締役社長兼CEO 石合 信正

経営トップには、GEやバイエルなど多国籍企業でのマネジメント経験が豊富な石合信正氏が就任し、これまでの日本企業とは一線を画すグローバル志向のリーダーシップとスピード感で様々な改革を遂げている。

エイブリックは、コロナ禍の市場環境にもかかわらず、右肩上がりの成長を続けており、業界水準を超える高い営業利益率を叩き出し、その成長率は2018年度比でおおむね3倍である。2020年には、その企業成長性を評価され、ミネベアミツミグループのアナログ半導体事業として参画した。さらに、中期成長戦略の中で「車載分野でのソリューション提供」を通して、飛躍的な事業成長を目指す。

エイブリックの成長の鍵は「人を基点としたものづくり」にあると石合氏は語る。同氏に、車載向けアナログ半導体分野でのエイブリックの強みについて聞いた。

 

厳しい日本の自動車業界で鍛え抜かれた「匠の精神」

創業時からのクオーツウオッチ用CMOS ICの開発及び製造によって培われた超小型化技術、低消費電力化技術、そして高精度化技術。そのDNAを引き継ぎ、“Small Smart Simple”な製品を軸にソリューションを提供している。リチウムイオン電池保護IC、車載用電源IC、磁気センサ(ホールIC)、EEPROMなどの製品を中心に、「不可能を可能にする」アナログ半導体企業として、グローバルでの車載分野などで、さらに成長を加速させていく。

では、この精神はどこから来ているのか。「それは高品質、高精度に、きめ細やかに配慮し、知恵と工夫を凝らす日本の職人技の概念である「匠」に根ざしている。エイブリックは、長い歴史の中で培われた独自の技術とノウハウを駆使して、常にお客様の期待を超える小型・低消費・高品質な製品を生み出している」と石合氏は説明する。

注力する車載分野では、既に多くのアプリケーションでエイブリック製品が採用されており、大手の企業も顧客として名を連ねる。その歴史を振り返ると、1980年代より限定的に車載市場へ不揮発性メモリの一つであるEEPROMの提供を開始。その実績により日本の大手自動車メーカーから、 高品質な耐久性の高いEEPROMを提供してほしいとのオファーを受け、 2000年代に本格的に車載製品に参入した。 その後、ボルテージディテクタを始めとするパワーマネジメントICや磁気センサ、リアルタイムクロックICなど、車載用途向け製品を拡充してきた。 なかでも、EEPROMは日本国内の車載用ではNo.1シェア、世界でも上位を誇る。エイブリックの車載用半導体はあらゆる電子制御ユニット(ECU)で採用実績があり、特に自動車の中核機能をつかさどるBMS(車載用バッテリマネジメントシステム)やEV関連のアプリケーションなどに広く搭載され、お客様から高い評価を得ている。AEC-Q100 やIATF16949の取得はもちろんのこと、 納入不良ゼロを実践するなど品質管理を徹底しており、OEMやTier1企業から長年にわたって連続表彰を受けていることにも注目いただきたい点だ。

今後の成長戦略では、CASEの流れに対応した製品開発に対応し、車載分野で提供する製品群のシェアを上げていく。車載向けソリューションでは、小型/低消費のパワーマネジメント、モータ向けZCL®ホールIC(*)、車載向けリチウムイオン電池保護IC など、エイブリックの「匠の精神」が生み出した特徴ある製品を持ち寄りながら、お客様との議論を重ねているところだ。

幅広く採用されているアプリケーション

 

スピード感のある機動力で、お客様に感動体験を届ける

エイブリックの特長は、製品を提供するだけではなく、ソリューションパートナーとしてお客様と共に考え、シナジーを創出しながら、不可能を可能にする技術と機動力を持つ「人」にある。

2011年の東日本大震災では、業界では供給難が問題となったが、関係会社やサプライヤとの協力体制のもと、短時間で装置を復旧させ、電力や輸送ルートの確保などの施策を講じ、継続的に製品を提供したことでお客様からの厚い信頼を獲得した。昨今の逼迫した半導体供給状況においても、各Tierへ向けていくつかのFabを活用した安定供給を提案している。

お客様の製品企画開発に柔軟に対応できるスピード感も重視した体制を築く。2022年には、非常に速いペースで新製品をリリースしている。主要顧客からも高い評価を受け、業界のニーズへの迅速な対応力を裏付けている。

石合氏は、この安定性を強調し、次のように語っている。「エンジニアや営業を横断したグローバルチームを編成、部署や国境を越え、世界を相手に勝負できる態勢を整えている。欧州拠点では、業界経験20年以上、技術分野にも知識豊富な営業が在籍し、 欧州拠点と日本の緊密な連携により、納期調整や技術サポートなど迅速な対応、 販売代理店12社を活用したきめの細かいフォロー体制を築いている。」

 

エイブリックに聞いてみませんか?

クオーツウオッチ用IC製造から生まれたアナログ半導体専業メーカー、エイブリック。この DNA とそこから生まれたソリューションは、今なお時を刻み続けている。「Small・Smart・Simple」なソリューションで、世界の自動車産業のニーズに応え続け、エイブリックはお客様にとって、共に未来を創造できる良きパートナーになれると石合氏は確信している。それを可能にするのは、「匠」の精神を体現し、市場のニーズに迅速かつ柔軟に対応し、優れた品質の製品を生み出す、優れた“グローバルワンチーム“です。

* ZCL®ホールIC
ZCL (=Zero Crossing Latch) ホールICは、極性が変化する点 (=ゼロクロスポイント) で出力信号を変化させる、世界初の検知方式を採用したラッチタイプのホールIC。ブラシレスDC (BLDC) モータ制御に特化したホールICで、磁束密度の変化に左右されない安定した検知を実現する。詳細はこちら

 

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