1. 高まる在宅診療ニーズとハンドヘルド/コンパクト超音波診断装置

近年、新型コロナウイルス感染症の蔓延をきっかけとして、在宅診療や遠隔診療のニーズが高まっています。また、高齢者や障がい者等、医療機関に通院する事ができない、あるいは医療機関が遠く患者の通院が困難となるケースの増加が懸念されております。そこで今後普及が期待されている医療機器の一つとして、ハンドヘルド/ポータブルの超音波診断装置が挙げられます。コンパクトで持ち運び可能な超音波診断装置があれば、医師の往診時に問診や触診だけでは診断しにくいケースでも、より的確に診察することが可能です。ハンドヘルド/ポータブル超音波診断装置には、より的確な診断ができるよう、画像の高画質化もさることながら、小型化・軽量化・電池の長寿命化も求められます。

エイブリックの医療機器用ICは、15年以上にわたり、世界中の医療機関やクリニックで利用されている超音波診断装置に広く採用されています。私たちの長年の実績と高い信頼性を活かし、ハンドヘルドやポータブル超音波診断装置向けにも魅力的なソリューションをご提供しています。エイブリックの超音波診断装置用IC（超音波送信デジタルパルサー/リニアパルサー/高電圧スイッチ）を組み合わせた最適な回路構成により、部品点数を削減し、低消費電力を実現します。

エイブリックは今後もお客様の医療機器開発をリードする製品とソリューションをご提供してまいります。

2. エイブリックのハンドヘルド/コンパクト超音波診断装置向けソリューション

業界初 超音波診断装置向け64ch送受信ICを製品化
ハンドヘルド/コンパクト超音波診断装置に最適なソリューションを提供

業界初の64ch送受信IC、高速ADC、±150Vの高電圧アナログスイッチを組み合わせることで、シンプルなデザインのハンドヘルド/コンパクト超音波画像診断システムを実現可能です。

• 業界初の 64ch 超音波信号送信回路とエコー信号受信回路を1パッケージ化
• 受信信号処理用高速 8ch ADC、振動子チャネル接続切替用 32ch 高電圧アナログスイッチも併せてご提供
• プローブ内への組み込みを考慮し、少ない部品で超音波診断装置のAFEを構成可能

回路構成

❶ 64ch送受信IC　S-US75シリーズ
❷ 8ch 12-bit 50MSPS ADC　S-US85A1
❸ 32ch 高電圧アナログスイッチ　S-UM6522E

64ch送受信IC S-US75シリーズの特徴

従来、64chの送受信回路を構成する場合、32chの送信IC×2個、受信IC×2個が必要でした。
S-US75シリーズは、業界初となる64ch送信回路と、64ch受信回路の1chip化を実現しました。S-US75シリーズ1個で64chの送受信回路を構成することが可能となり、アプリケーションの部品点数および実装面積の削減に貢献します。

また、S-US75シリーズは、ハンドヘルド/コンパクト超音波診断装置開発の小型化にも最適です。エイブリックの低消費回路技術により、ハンドヘルド/コンパクト超音波診断装置開発において重要なAFEの消費電力低減にも貢献します。

詳細は以下問い合わせリンクよりお問い合わせください。

従来方式とエイブリック方式の比較

消費電力比較

64ch 送受信IC S-US75シリーズ

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