顧客/社会ニーズの把握とイノベーションマネジメント

当社では10年先の市場を見据えたロードマップを作成し、お客様が求める商品を先取りして開発するという考え方のもと、製品・ソリューションの研究・開発体制を整備しています。特に、ロードマップの作成では、外部有識者やお客様の声をヒアリングし、お客様が考える未来予想図に適応できる製品開発を協業して進めることを目指すと共に、一度作成したロードマップは定期的に見直し、常に10年先を見据えた開発体制を維持しています。

今後は「自動運転」、「5G」、「IoT」「環境負荷低減」等が重要なテーマになると考えており、こうした未来予想図と当社製品の強みである「小型・低消費電力」、及び新たに加わった医療用高耐圧IC等とのシナジー効果を図りながら、新たなイノベーションの創出を目指しています。

 

総合力を生かした研究開発体制

当社は、自社内で回路設計から製造、販売まで、製品の開発・提供に必要な全ての設備・機能を自社内に持つ垂直統合型のビジネスモデルを特徴としています。この強みを活かすために、商品企画から後工程設計までを製品群ごとに一貫して行う開発体制を整備することで、ロードマップに沿った製品の開発を推進しています。また、極低電力、極低電圧、センサなどの今後の重要な製品開発のテーマ分野については、積極的に産学連携を行い、最先端の知見・技術を取り入れた研究開発にも取り組んでいます。

 

イノベーション創出例

大学※1との共同開発により、極低電力、極低電圧で動作ができる昇圧回路を市場にリリースしました。本ICは0.35Vという低電圧で動作することを可能としたため、太陽電池1セル~2セルや、熱発電、植物発電などの低電圧環境の発電素子から得られた電力を昇圧し、活用する機器等に最適な製品となっています。

※1 立命館大学 道関研究室 

品質管理・品質保証

当社は品質方針を基本に、より良い品質を実現するための活動に取り組んでいます。特に、腕時計の開発・製造で長年培ってきた低消費電力、低電圧、高精度、超小型化技術を結集することで特徴ある製品開発を行うと共に、信頼性の優れた高品質なCMOS IC※2の製造を行っています。また、お客様の品質に対する高い要求レベルに応えるために、回路設計から、製造、販売まで一貫した社内体制で、お客様のご要望にきめ細かく対応する品質保証活動に取り組んでいます。

※2 CMOS ICとは「相補型金属酸化膜半導体集積回路」の略称で、消費電力が少なく、高集積化に適した特長を持つ電子部品(集積回路)のこと。 

品質方針

基本方針

先進コアテクノロジーを駆使した「Small・Smart・Simple」なアナログ半導体製品とそのソリューションでお客様に感動と満足を提供する。

活動方針

  1. 品質マネジメントシステム要求事項への適合を確実にし、プロセスアプローチ及びリスクに基づく考え方を用いて、当社の品質マネジメントシステムの継続的改善を行なう。
  2. 法令・規制を遵守し、顧客要求事項に適合した製品を提供する。
  3. 市場不良ゼロを目指した品質改善活動を実施し、車載品質No.1を目指す。

品質マネジメント体制

品質保証システム体系図

品質保証システム体系図

 

品質マネジメントシステムの認証取得状況(2020年度)

COVID-19パンデミックの影響により、期日内の更新審査が出来ず、IATF16949は2021年5月24日から認証失効状態にあります。当社は、IATFルール 5.1.1項の適用を受け、初回認証審査から認証を再取得することとなりました。IATF16949の再認証取得の計画は下記の通りです。

  • 2021年6月23日~6月25日: ステージ1審査
  • 2021年7月26日~8月6日 : ステージ2審査
  • 2021年12月17日                 : 認証書入手予定

 

品質向上にむけた取り組み①「品質改善活動」

当社では、製造現場のオペレーターへの教育を通じた品質改善活動に加え、品質保証や技術関連のスタッフが中心となって品質の継続的な改善や市場不良ゼロを目指すプロジェクト活動、および各部門責任者が不具合発生状況の共有と品質問題の解決策を協議する品質会議を定期的に開催するなど、三位一体での品質向上活動に取り組んでいます。

 

品質向上にむけた取り組み②「品質教育」

当社では、年間計画を立てて従業員への品質教育を実施しています。作業員は、製造工程の作業の種類ごとにOJTによる教育を受け、認定を受けた作業者だけが実作業に従事できるルールを整備し、この運用を徹底しています。また、外部資格の取得も積極的に支援しており、半導体製品製造技能士の一級取得者、二級取得者、その他法的資格保持者が多数在籍しています。

 

品質向上にむけた取り組み③「トレーサビリティの確保」

当社は、生産管理システムと連動した品質異常報告データベースを独自に構築・運用し、品質異常発生の履歴や分析結果、アクションプランなどを記録・保存しています。また、このデータベースには製造工程での検査結果や技術部門による再審結果なども集約されており、過去の品質異常の分析に基づいて製造工程の改善や歩留まり向上を実現するなど、品質が高く競争力のあるモノづくりの実現につながっています。

 

顧客満足

顧客満足向上に向けた取り組み

当社では、お客様から頂いたQCD(※)に関する評価結果をすべての部門にフィードバックしています。フィードバック結果を受けて、部門横断で改善を検討、実施しています。

※ QCD … Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)

 

品質問題への対応

当社の製品において、万が一重大な品質問題が発生した場合は、品質マネジメントシステムに則り、関係部門において迅速に必要な対策を検討、実施しています。

 

社外事故対応フロー図

Next » 環境保全