若手✕中堅

CROSS TALK

何でも聞けば教われる。
でも、自分で考えないと
学べない。

YOUHEI OGAWA

小川 洋平

2016年 入社

TAKAAKI HIOKA

飛岡 孝明

2009年 入社

●小川 洋平(若手社員)自己紹介

【入社動機】

学校で電気を学んでいたことや、研究で太陽電池関係のことをやっていたこと。また、学校の先生に勧められたことが志望動機です。

【仕事内容】

現在は、デバイスエンジニアの修行中です。
主にホール(磁気)センサーを担当していて、半導体設計に必要なパラメータ設定や基礎技術の向上を目的とした実験などを行っています。
業務内容としては、素子評価、設計規格設定、CADレイアウト、など様々なことを行っていますが、まだまだ一人ではできないことが多いので、チームや他部署の方々に助けてもらいながら頑張っています。

●飛岡 孝明(中堅社員)自己紹介

【入社動機】

就職先の希望は「研究・開発の仕事ができ、世の中にその技術を応用して製品を出せる」ことでした。入社を決めた理由は、それほど規模の大きい会社ではないので、比較的若いころから責任のある仕事を任されて、主体的に幅広い部分に携わることができるという点でした。

【仕事内容】

入社して以来、磁気センサ素子の特性改善や新規磁気センサ素子開発、また、磁気センサICプロセス開発を行っています。 また、2014年から約1年間は、トランジスタのばらつき評価に関わる大学との共同研究のため、大学で勉強をしていました。

先輩・後輩の二人に、これまでの印象・感想を振り返ってもらいました。

TALK 1 最初の印象もしかしてチャラい?
ひょっとして照れ屋さん?

飛岡
新人は毎年入ってくるのですが、自分が教えることになるので、事前にどういう人なのかは、やっぱり気になりましたね。知り合いから聞いたイメージでは、ちょっとチャラめの人っぽいよ。だったので、最初大丈夫かな…と思ったけど。実際に課会での発表を聞いたり、話してみると全然チャラくないじゃんって。素直でいい子だなという印象でしたね。呑み込みも早かったし、要領もよさそう。聞いていた印象とはまるで違いました。

 
小川
最初のハードルが低かったのが良かったんですかね(笑)僕の印象は、この人照れ屋さんなのかな?と。最初は全然話しかけてくれなかったですし、車好きって言ってるのに打ち解けたのは実は3ヶ月後くらいで。でも話すと何でも答えてくれるし。むちゃくちゃ頭がいいんですよ。なに聞いても教えてくれるし、難しい事でもちゃんと調べてくれて、答えられるところがすごいなと思いました。

TALK 2 教育で心掛けていたこと誰かに教わることよりも、 自分で考えることの大切さ。

飛岡
初めての教育係だったので、先輩方のやり方を参考にしながら、最初はうちの会社のやり方や考え方を教えることを心掛けていました。あとは随時わからないところを確認しながら教えるぐらいのつもりで。ただ、それは最初の数カ月。そこから自発的に動いてほしいなと思っていて。一方的に教えるんじゃなく自らも気づいてほしいので、なるべく自分で考える力をどう伸ばすかを考えて接していたつもりですけど、どうだった?

小川
最初の頃、今でもそうですが、覚えることが多すぎて、大変だなっていうのは正直ありました。あれってOJT期間ですよね?教えてもらってはいましたけど、割と放任されてたような…(笑)
飛岡
OJTだけど、その期間の中でも、仕事で何かしら自分なりの成果というのを持ってほしかったんだよね。 自分の自信にもなるし。なので、放置じゃないけど、自分の頭で考えてもらいつつ、そこから議論をしたかった。だから、なるべく時間は取るようにしたつもりだったんだけど。
小川
たしかに、考える時間はもらっていた気がしますし、聞きにいける雰囲気もつくってもらっていました。ただ、その間にも色々な仕事が入ってきて。やらなきゃとは思っていても忙しさでそれどころじゃないっていうか。余裕がなかったですね。先輩も忙しそうだし、聞きづらいなと。
 

TALK 3 印象的なエピソード失敗してみて、はじめて、お互いに
気づいた事。

飛岡
ハッキリ言って適当すぎたよね(苦笑)忙しくて見きれなくて、このくらいわかってればいいかな?で、任せっぱなしで、失敗した。でもそこで振り出しに戻ったからこそ、自分で調べようと思わなかった?
小川
それは否めないですね(笑)こんなもんでいいんじゃないって言われて、そんな感じで発表したら見事に玉砕しましたしね。結局、あの時は振り出しに戻りましたもんね。
飛岡
でも、必要に迫られないとできなかったよね。それで逆に成長できたんじゃない?教えてもらうより、自分でこうだこうだって思わないと自信ってつかないと思うんだよ。
小川
わからないところもわかったし、いい勉強になりました。いつも忙しそうだったんで聞きづらいっていうのはあって。大丈夫じゃないって言われたら、そっかぁって楽観的に考えてたってのもあります。で、色んな人からの意見を受けて、このままじゃだめだなと。でも、どうしようかなと悩んだ時、飛岡さんはちゃんとフォローしてくれましたよ。ぼんやりしていたものを、かいつまんで、方向性を示してくれた。ターゲットを絞り込んで、こういう風に調べてみたらって。そこから少しずつ、こうしていけばいいのかなっていうのが見えてきたんです。
飛岡
あの時は僕も反省した。だからチームとしてもう一度取り組むことにしたんだよ。具体的なアクションを決めるために、文字通りイチから一緒に考えた。今思えばだけど、やっぱりあの時、振り出しに戻ってよかったと思うんだよ。OJT期間だったし。
小川
まぁ、ある意味スパルタでしたけどね(笑)

TALK 4 教育を通じて学んだ事まずは自分で調べる。わかったつもりには ならない。

小川
まずはちゃんと自分で調べることを意識するようになりましたね。その中でわからないことがあれば聞きますが、ある程度は。先輩から「この間も言ったよね。」あ、そういえば…みたいなことは、できるだけ減らすように改善しています。とはいえ、聞いた方が早いなと思う時もあるし。そこら辺のすみわけが難しいですね。自分だけで考えすぎて仕事が進まないのもよくないし。
飛岡
いや遠慮せずに何でも聞いて。それは気にしなくて大丈夫。
小川
ありがとうございます。ちょっと考えて、きっかけがつかめそうかつかめないか?もし、自分では無理そうなら、すぐに聞きに行くようにはしています。比べるのも申し訳ないんですが、やっぱり圧倒的に知識量が違うので。

飛岡
過ごしてきた年月が違うんだから当然だよ。やっぱり教えるのって難しいね。自分で本当にわかっていないと適当であいまいになるし。実際に、今取り組んでもらっていることもわからないところだらけでしょ。それをいかに具体化するかの所で、もっと自分もわかっていないと。わかったつもりでいた部分を知ることができたのは学びだった。もう一回、基礎的なところからやらないと、と気づかせてもらえたしね。ありがとう。
小川
飛岡さんは天才肌なんだと思います。教えるのがあまり得意じゃない。だからこそ良かった。自分はイチから教えてもらうよりも、ある程度教えてもらって、実際にやってみて、わからないところを聞きに行くくらいの方がいいんです。だけど、飛岡さんには一生追い付けないでしょうけどね。
飛岡
全然、天才肌なんかじゃないよ(笑)たしかに教えるのは得意じゃないけど、小川君どんどん仕事も覚えてるし、呑み込みのスピードはすごい。きっと僕を超えるのも時間の問題。だから、これからは社内だけじゃなくて、ぜひ外部にも目を向けてほしいと思う。他社の技術者や研究機関とふれ合うことは、刺激にもなるしね。これは自分にも言えることですけど。