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車載用10V動作2000mA 高出力電流LDOレギュレータ「S -19246シリーズ」を発売

~ 車のコネクティッド化を支える通信モジュール向け電源 ~

エイブリック株式会社(代表取締役社長:石合信正、本社:東京都港区、以下「ABLIC」)は本日、高出力電流2000mA LDOレギュレータ「S -19246シリーズ」を発売しました。
LDOレギュレータは、出力電圧を一定に保つよう制御するICです。新製品「S-19246シリーズ」は、10V入力(定格12V)、1.0~6.0V出力、105℃動作、ソフトスタート機能(※1)搭載、2000mA出力電流の車載用LDOレギュレータです。本製品は、高出力電流の為、高放熱パッケージTO-252-5Sに搭載しています。
さらに、車載ICの品質規格AEC(*)-Q100(*Automotive Electronics Council: 車載電子部品評議会)に対応しており、PPAP(Production Part Approval Process:生産部品承認プロセス)にも対応可能です。

近年、自動車の多機能化や電装化が進み、車両に搭載されるECU(※2)の数はますます増えています。さらに一つ一つのECUが高機能化しており、使用される電源ICへの要求仕様も複雑になっています。
ECUの高機能化の一例としまして、間欠駆動(※3)で通信を行うような通信モジュールがあります。
従来であれば高出力電流が必要な通信モジュールにはDC-DCコンバータ(スイッチングレギュレータ)が使用されています。通信モジュールにDC-DCコンバータを電源ICとして使用すると高出力電流には対応できるものの、ノイズの懸念や実装面積が大きいというデメリットがあります。
本日発売した「S-19246シリーズ」は、従来であればDC-DCコンバータでないと対応できない高出力電流にも対応できる電源IC、かつ、LDOレギュレータの特徴でもある低ノイズや使用する部品が少ないため上記の課題解決に貢献できる製品です。
さらに、高出力電流を許容するための高放熱パッケージTO-252-5Sに搭載することで高許容損失を実現しました。
ABLICは、今後さらなる高機能化が見込まれるECUや、ハイブリッド車や電気自動車をはじめとする自動車の多機能化や電装化を支える電源ICの製品展開を図ってまいります。

※1 ソフトスタート機能:【主な特長】 3を参照のこと。
※2 ECU:Electronic Control Unitの略。電子回路を用いてシステムを制御する装置(ユニット)の総称。主に自動車に
搭載されるものを指す。現在では大半にマイクロコントローラー(マイコン)が搭載されている。
※3 間欠駆動:https://www.ablic.com/jp/semicon/products/rtc/intermittent-operation/

 

【主な特長】

  1. 高出力電流2000mAで、高放熱パッケージTO-252-5Sに搭載
    従来、DC-DCコンバータの領域と考えられていた高出力電流2000mAのLDOレギュレータです。通信モジュールなどの間欠動作を行い、瞬間的に発生する高出力電流とノイズの少ない電源電圧という要求を同時に満たす電源ICです。高出力電流を許容するための高放熱パッケージTO-252-5Sに搭載することで高許容損失を実現しました。
  2. 10V入力 / 12V定格、高めの動作電圧が使用の幅を拡張
    車載用ECUの電源回路では、複数段の降圧の電源ICで構成する場合が多く、2段目で使用される電源をセカンダリー電源と呼ばれています。一般的なセカンダリー電源では、動作電圧が6.0V程度のものが多いのですが、「S-19246シリーズ」は10V入力/12V定格と高い電圧で使用する事が可能で、電源回路設計の自由度と安全性を向上させます。
  3. ソフトスタート機能で安全な電源の立上げが可能
    電源投入時やON/OFF端子のON時には、出力電圧を徐々に立ち上げ、発生する過大な突入電流や出力電圧のオーバーシュートを抑制します。出力電流の急激な変動を抑制することができ、機器の安全性の向上に貢献します。従来の外付け部品は不要となり、部品点数の削減に貢献します。
  4. 車載品質
    三温度テスト(低温、常温、高温)を実施しています。AEC(車載電子部品評議会)による各種の信頼性・品質評価試験である「AEC-Q100」に対応しています。また、PPAP(生産部品承認プロセス)にも対応可能です。自動車等の過酷な環境での使用が可能です。 

【主な仕様】     

  • 出力電流: 2000mA
  • 出力電圧:1.0V~6.0V
  • 入力電圧: 2.5V~10.0V
  • 出力電圧精度: ±2.3%(Tj = −40°C ~ +105°C)
  • 搭載パッケージ - TO-252-5S
  • AEC-Q100対応
  • PPAP対応可能

*詳細は販売窓口までお問合せください

 

【用途例】

  • 通信モジュールの定電圧電源
  • 車載用 (ボディ、ヘッドランプ、ITS、アクセサリ、カーナビゲーション、カーオーディオ等)

     

【製品詳細】

https://hub.ablic.com/ja/products/s-19246

Webサイト

https://www.ablic.com/

 

エイブリック株式会社は、2020年4月30日付でミネベアミツミ株式会社の100%子会社となりました。

この件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

【報道関係のお問い合わせ】
エイブリック株式会社
コーポレート コミュニケーション ユニット
TEL:03-5877-2011 / e-mail : pr@ablic.com

【一般のお問い合わせ】
エイブリック株式会社 販売代理店
https://www.ablic.com/jp/semicon/sales/distributors/