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超小型パッケージサイズの車載用降圧型スイッチングレギュレータ 「S-19932/3シリーズ」を発売

~HSNT-6 (2025) パッケージで車載カメラモジュールの小型化に貢献
カメラ数増加・高性能化などの市場ニーズに対応 ~

エイブリック株式会社 (社長:石合 信正、本社:千葉県千葉市、以下:「ABLIC」) は本日より、車載用降圧型スイッチングレギュレータ「S-19932/3シリーズ」の販売を開始しました。
降圧型スイッチングレギュレータは、スイッチのオン/オフを繰り返してコイルに発生した電荷をコンデンサに蓄えることにより入力電圧を所望の出力電圧に降圧します。
モジュールの入力電圧をマイコンやセンサに入力できる3.3Vや1Vへ降圧するために、LDOボルテージレギュレータではなく、降圧型スイッチングレギュレータを使用することで、高効率かつ低発熱で降圧することができます。

「S-19932/3シリーズ」は、18V入力 (定格22V) 、600mA出力電流、125℃動作、発振周波数2.2MHz、同期整流の車載用降圧型スイッチングレギュレータを小型 (2.46×1.96×t0.5mm) のHSNT-6 (2025) パッケージで実現しました。出力電圧は外付け抵抗によって1Vから12Vの範囲で設定可能です。
さらに、PPAP (Production Part Approval Process:生産部品承認プロセス) に対応しており、車載ICの品質規格AEC(*)-Q100 Grade1 (*Automotive Electronics Council: 車載電子部品評議会) にも対応予定です。 

近年、自動車は高い安全性が要求されています。かつてはバックモニターカメラ1台程度だった車載カメラの搭載数は、複数台の搭載へと増加傾向にあります。これは、カメラの画像認識技術が大幅に向上したことに加えて、昨今はドライバーの死角を補うビューカメラとしてだけではなく、自動車を制御するためのセンシングカメラとしての活用への期待が高まっていることも、その要因として挙げられます。
センシングカメラはビューカメラよりも高画素が求められ、その分、消費電力が大きくなるため、ISP (Image Signal Processor: 画像処理プロセッサ) をカメラモジュール内に搭載するとカメラ自体のサイズが大きくなってしまい外観を損ねるという課題が生じます。この課題を解決するために、ISPをカメラECU(※1)側に移動させることにより、ISPレスで高画素カメラモジュールの小型化を実現し、車の外観に影響しないデザインが可能となります。また、センシングカメラには機能安全(※2)のために冗長の電源ICが求められる場合もあり、搭載部品に対する小型化要求が益々厳しくなってきています。

本日発売した新製品「S-19932/3シリーズ」は、小型のHSNT-6 (2025) パッケージを採用し、車載カメラモジュールの小型化に最適な製品であるため、車載カメラの搭載数の増加や、高画素化、電源ICの冗長化といった昨今の市場ニーズにも貢献できる製品です。


(※1) ECU: Electronic Control Unitの略。電子回路を用いてシステムを制御する装置 (ユニット) の総称。主に自動車に搭載されるものを指す。現在では大半にマイクロコントローラー (マイコン) が搭載されている。
(※2) 機能安全とは、安全機能や安全対策によって許容できないリスクから免れるための技術の総称で、装置や機器に何等かの故障や不具合が起きてしまった場合の備えを施すことにより許容できないリスクを低減すること。車載用機器における電源ICの冗長化は機能安全のため一つの手段として有効とされている。

【主な特長】

  1. 超小型パッケージ「HSNT-6 (2025) (2.46×1.96×t0.5mm max.) 」を採用
    小型パッケージを採用したことにより、車載カメラモジュールや各種車載コントロールユニットの小型化に貢献できる車載用降圧型スイッチングレギュレータです。
    さらに発信周波数が2.2MHzであり超小型パッケージと相まって、周辺部品を含めたフットプリント面積も超小型サイズを実現することが可能です。ガルウイングタイプのHTMSOP-8 (2.9×4.0×t0.8mm) を選ぶこともできます。

  2.  高速過渡応答
    「S-19932/3シリーズ」はスロープ補償回路や位相補償回路の最適化により、負荷変動に対して高速な過渡応答を実現しました。

  3. PWM制御、PWM/PFM制御を選択可能
    制御方式は、PWM制御の「S-19932シリーズ」、もしくはPWM/PFM切替え制御の「S-19933シリーズ」のいずれかを選ぶことが出来ます。

  4. 低リップル
    降圧型のスイッチングレギュレータの出力電圧は、負荷のデバイスが求める電圧範囲に収まる必要があります。一般的にPFMモードでは出力電圧のリップルが大きくなるため、出力容量値を大きくするなど外付け部品での対策が必要になります。「S-19933シリーズ」は独自の低リップル回路の採用によりPFM制御時であっても低リップルを実現します。低リップル対策としての外付け容量値を小さくできるため、機器の小型化、低コスト化に貢献します。

  5. 18V入力/22V定格
    入力電圧18V、定格22Vの製品のため、カメラECUやナビゲーション ユニットから電源供給されるカメラモジュールの電源に最適です。

【主な仕様】     

  • 入力電圧 : 4.0 V ~ 18.0 V
  • 出力電圧 (外部設定) : 1.0 V ~ 12.0 V(2.2MHz品)
  • 出力電流 : 600 mA
  • FB端子電圧精度 : ±1.5% (Tj = −40°C ~ +125°C)
  • 効率 : 95%・発振周波数 : 2.2 MHz typ. または 400kHz typ.
  • 過電流保護機能 : 1.2 A typ. (パルスバイパルス方式)
  • サーマルシャットダウン機能 : 170°C typ. (検出温度)
  • 短絡保護機能 : Hiccup制御 またはLatch制御
  • ソフトスタート機能 : 5.8 ms typ.
  • 100%Duty比動作
  • 鉛フリー (Sn 100%)、ハロゲンフリー
  • 45Vロードダンプ耐性あり
  • AEC-Q100進行中(**)
    **詳細は販売窓口までお問合せください

【用途例】

  • 車載カメラモジュール
  • 車載用 (エンジン、トランスミッション、サスペンション、ABS、EV / HEV / PHEV関連機器等)

【製品詳細】

https://hub.ablic.com/ja/products/s-19932-19933

【Webサイト】

https://www.ablic.com/

 

エイブリック株式会社は、進化を続けるアナログ半導体専業メーカーです。

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【報道関係のお問い合わせ】
エイブリック株式会社
コーポレート コミュニケーション ユニット
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https://www.ablic.com/jp/semicon/sales/distributors/