S-19701シリーズは、CMOS技術を使用して開発した、車載向け125℃動作、電流モニタ機能付きの正電圧ボルテージレギュレータです。 ボルテージレギュレータは、600 mA min.の電流を出力でき、出力コンデンサとして4.7 μF以上のセラミックコンデンサが使用できます。 逆流電流防止機能を内蔵しており、VOUT端子からVIN端子に逆流する電流を15 μA typ.と少なく抑えられます。 電流モニタは、ボルテージレギュレータに流れている電流をモニタし、外付けされる抵抗値に応じた電圧を出力します。 また、ボルテージレギュレータに流れる電流が設定値を超えないように制限します。 ボルテージレギュレータの出力電圧を外付けの分圧抵抗にて決定できる外部設定品と、INT端子を備えるボルテージレギュレータの出力電圧が固定の内部設定品の2種類があります。外部設定品は、VADJ端子をGNDに接続することで、電流モニタ付きハイサイドスイッチとしても活用できます。
※データシートをご希望の場合は、販売窓口までお問い合わせください。
特長
- 出力電圧 (外部設定品)
- 3.3 V ~ 20.0 V間において外部抵抗により設定可能
- 出力電圧 (内部設定品)
- 3.3 V ~ 15.0 V間において0.1 Vステップで選択可能
- 入力電圧
- 4.5 V ~36.0 V
- 出力電圧精度
- ±2.3% (1.0 mA≦Iout≦30 mA, Tj = −40°C ~ +150°C)
- ドロップアウト電圧
- 240 mV typ. (3.3 V出力品、Iout = 300 mA)
- 消費電流
- 動作時 : 80 μA typ.、170 μA max. (Tj = −40°C ~ +150°C)
- パワーオフ時 : 1.0 μA typ.、5.0 μA max. (Tj = −40°C ~ +90°C)
- 出力電流
- 600 mA出力可能 (Vin≧Vout + 2.0 V)*1
- 出力コンデンサ
- 4.7 μF以上のセラミックコンデンサが使用可能
- サーマルシャットダウン回路を内蔵
- 検出温度170°C typ.
- 過電圧検出回路を内蔵
- 高電圧側の出力短絡を検出
- ON / OFF回路を内蔵
- 電池の長寿命化に対応可能
- 定電流プルダウン選択可能
- 電流モニタ機能
- CSO端子電圧をモニタすることで負荷電流をモニタ可能
- 電流リミット機能
- 電流リミット値を外部抵抗で可変
- 逆流電流防止機能
- Irev = 45 μA max.
- 動作温度範囲
- Ta = −40°C ~ +125°C
- 45 Vロードダンプ耐性あり
- AEC-Q100対応*2
*1. 大電流出力時には、ICの損失が許容損失を越えないように注意してください。
*2. 詳細は、販売窓口までお問い合わせください。
用途
- 車載用カメラの電源
- リモートLNAファンタム電源
- ハイサイドパワースイッチ